皆さん、資産運用を始めようと思った際にまず考えるのは証券会社への相談ではないでしょうか?運用のプロである証券会社へ相談し最も効率の良い運用をアドバイスして貰いたいと考える方は少なくないでしょう。ここでは証券会社の社員は本当に資産運用のプロであるのか?本当に証券会社のアドバイス通り投資していいものかについて解説したいと思います。
証券会社の営業マンは資産運用のプロ?
最近の証券会社は顧客第一、お客様の意向を把握しそれぞれに合った運用をアドバイスしますと謳っております。果たしてそれは本当なのでしょうか?
結論から申し上げますと、本当に顧客のことを思って営業している証券マンはほとんどいないと思っていいでしょう。証券会社の営業マンは資産運用のプロではなく営業のプロなのです。昨今の金融機関のニュースでノルマ廃止などのニュースが話題になることもありますが実態は違います。ノルマ至上主義の体制は全く変わっておりません。個人の予算がなくても店舗の予算はあったり、そもそも全然変化していない会社も多数あります。しかも投資や経済の知識が乏しく、本当にその人に合っているかどうかも分からないままに商品提案している営業マンも多数います。対面証券会社と取引していて担当がついている方は感じているかもしれませんが、最近は若手の経験が少ない担当が多いのではないでしょうか?彼らは会社や上司が推奨している商品をただ機械的に営業しているだけにすぎません。案内される商品の9割以上がその時に売りたい商品と言っても言い過ぎではないでしょう。
証券会社が力を入れる商品とはどういうもの?
証券会社が売りたい商品はまず第一に手数料率が高いものです。投資信託や外国株・外国債券・仕組債などその時々によって変わってきますが基本的には手数料率の高い商品に力を入れます。例えば投資信託であれば買い付けの際に購入金額の3%程度手数料を取り、その上、信託報酬と言われるランニングコストが高い商品(高いものだと年間2%程度かかるものもあります)を推奨してきます。最初だけ手数料がかかりますがプロが運用していて過去の実績がこれです!これからはAIの時代なのでそれらに特化したこのファンドがオススメです!などのように言葉巧みに誘ってきます。あなたのリスク許容度や運用方針などはほとんど考慮されないことが殆どです。少し前に投資信託の短期の回転売買が問題になりました。金融庁は各証券会社毎に投資信託の平均保有年数などチェックするようになり手数料目的の回転売買がやりづらくなりました。そうなってくると営業マンは困ります。今までは投資信託で手数料を取っていたのにどうしようと。ノルマは減りませんからそれであれば仕組債や外国株の売買で稼ごうと考えます。リスクを十分に説明しないまま一見金利が高く見える新興国などの通貨に連動する仕組債や手数料が高い外国株など推奨し始めます。これらは昔から変わることなく、力を入れる商品を変えながらどうにか手数料を上げることは行ってきたのが証券会社です。
証券会社付き合うべき?
まず結論から申し上げますと対面証券会社とは付き合うべきではありません。対面証券会社と付き合うメリットがあるとすればIPO(新規上場株式)で少額で利益を狙えることがあるぐらいですがそれも大手の顧客へ優先配分されるので貰える可能性は低いです。あとはコストや商品選別など考えてデメリットしかありません。証券会社で運用を考えるのであればネット証券で運用を始めましょう。株式の取引手数料や投資信託の手数料など格段に安いです。それでも何に投資したら分からないから誰かに相談したいという方もいらっしゃると思います。その際はIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)に相談してみるのもありかもしれません。大手の証券会社に比べ特定の金融機関に属していないので中立的なアドバイスが貰える可能性は高くなります。ただIFAも手数料に重きを置いている会社もありますので注意は必要です。
今日は如何に対面証券会社と付き合うべきではないかということに重きを置きましたが資産運用自体が悪ではありません。自分の資産に働いてもらい将来への資産を形成することは非常に大切です。今後どのような運用をしていくといいのか?など発信していきたいとおもいます。皆様がより良い資産形成を行えるようになって欲しいと思います。
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